渡り鳥主夫の今日は何処へ
日本とオーストリアを行き来する「渡り鳥主夫」の渡りと生息地の記録...
[グラーツ小旅行] 古き良き時代へ...
2006年8月13日(日) グラーツ

教会の正面から216段の階段を下ると、トラムの車庫が見えてきた。
車庫正面の停車場から散歩を開始したヒルム池付近まで、トラムで戻る予定だったので取りあえず正面へ向かう。


グラーツ トラム博物館

車庫には7、8台の旧式のトラムが並べられている。
電気動力のものもあれば、全く動力設備のないものもある。
車体の大部分が木製のものも。

車庫には「Tramway Museum Graz(グラーツ トラム博物館)」の文字が。
どうやらここは引退した古いトラム車両を展示する博物館であるらしい。

ふと横を見ると、何故か馬が2頭...
博物館の人に話を聞くと、トラムの路線工事で車庫前の路線は現在運休されているので、工事中でない区間で馬車トラムの乗車会を行っていると言う。
「トラム運休!?我々はどうやって出発時点まで戻るのだろうか...」と言うのが私が最初に思ったこと。
しかし同居人たちオーストリア人はというと、馬車トラムに乗ることしか頭にない(笑)

まだ座席に余裕があるため我々も乗れることに。
運賃は1.5ユーロ(200円ちょっと)ほど。
こんな機会は滅多にないだろうから記念に乗っておこう。


馬車トラム 出発の準備

しばらくして馬2頭が車両の前につながれる。2馬力だ。
車両は台車以外はほとんど木製。いつ頃まで現役で活躍していたのだろう?

座り心地の悪い座席。向かいの席との間隔も狭い。昔の人はこんなに小さかったのか?
乗客は20名ほど。車体も含めると結構な重量のはず。2馬力で大丈夫か?
と、余計なことを考えていると、いきなり動き出す^^;

おお!結構力強い!2馬力侮るなかれ!
現代の乗用車は100馬力前後が標準だが、人間数名運ぶのにあんなに馬力が必要なのかとふと思った。

いやーしかし、すごい振動と騒音だ。お世辞にも良い乗り心地とは言えない。
ウィーンでトラムはよく利用するが、最新式のものは路面を滑るように静かに進む。
古の人にとっては、この振動と騒音が当たり前だったのだろうが、現代社会の便利さ・快適さにドップリ肩まで浸かった私には観光アトラクション以外の何物でもない...

停留所を4つ進んだところで停車。この先は工事区間である。
馬を後方につなぎ直し、来た道を戻る。
相変わらず馬は力強い。

午前中は不安定な天候だったが、昼食以降は天候に恵まれた。
吹き抜けの車両を通る風が心地よい。このスピードだからだろう。
いつの間にか振動にも、騒音にも慣れた。
もう少し乗っていたいと思い始めた頃には出発地点へ。


無事帰還

期せずして面白い、貴重な経験が出来た。
犬も歩けば...とはこのことだ。


ちょっと古っぽくしてみました^^

エピローグへつづく...


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